注目されつつある古民家ライフ

古民家は、様々なアイディアに富んでいます。
現代日本の住宅にも活かすことができるアイディアがたくさんあります。
それを学ぶことは、現代の住宅を作る上でも、大いに役に立つことになります。

■「松阪商人の館」はアイディアの宝庫

特に「松阪商人の館」と呼ばれる古民家は、アイディアの宝庫です。
三重県松坂市にあり、豪商小津清左衛門の邸宅です。

17世紀から18世紀にかけて作られたと言われています。
広大な敷地に木造二階建ての母屋と内藏、前蔵、井戸屋形、厠棟などが建てられています。

この松阪商人の館は、現在では小津家の資料館として一般公開されています。
当時の給金などについての書付などもあり、江戸時代の暮らしを知るには格好の資料がたくさんあります。

豪商の邸宅ですから、まず情緒があるのはもちろんです。
近隣には三井財閥の礎を築いた三井高利の生家もあり、歴史的価値がある地域です。

■松阪商人の館のアイディアとは?

さて松阪商人の館には、現代の住宅にも取り入れられることになっているアイディアがたくさんあります。
まずは階段下の「収納」です。

松阪商人の館では、階段が引き出しと引き戸の付いた収納になっています。
それによって、階段下のデッドスペースを活かすことになっているわけですね。

収納は十分な大きさがありますから、この階段がある部屋には、他に収納はありません。
大きなスペースの節約になっているというわけですね。

また松阪商人の館では、「天窓」も大きな特徴になっています。
天窓は台所にありますから、換気と採光の両方を目的としていたと考えられます。

天窓は、現代の住宅では流行ともなっている構造です。
しかしそれが、江戸時代からあったことは、改めて驚かされますね。

■古民家の工夫

古民家をよく見ていくと、現代の住宅には失われてしまった様々な工夫が見られます。
これを現代の住宅の取り入れることにより、もっと暮らしやすい住宅が出来るのではないでしょうか。

■通風についてのアイディア

日本は高温多湿の土地柄ですから、涼しく暮らすためには「通風」は大切でした。
ですから古民家には、通風についての工夫が随所に見られます。

たとえば庭に面した廊下の戸の上などには「ルーバー」が設置されてい明日。
スライドさせることで通風量を調整でいるようになっています。

このルーバーを開ければ、夏は風が通って涼しくなります。
また冬はこれを閉じておけば、暖かく暮らすことができます。

また床の間などにも、横に扉があり、隣の部屋とつながるようになっていることがあります。
扉は背が低く、人間が通れる高さはありません。
おそらくこれも、通風のためのものだったと考えられます。

日本家屋では、建物の中央にも部屋があります。
ここにもきちんと風を通すため、工夫がされているということなんですね。

木造家屋は、湿気が多いと腐りやすいという性質があります。
これを長持ちさせるためには、通風を確保することが非常に大切だったわけですね。

■格子も通風と採光を確保するための工夫

古民家の表通りに面した部屋には、「格子」が設置されていることが少なくありません。
これもプライバシーを確保しながら、通風と最高を確保するための工夫でした。

表通りに面した部屋は、外から見えないようになっていなければなりません。
しかし閉めきってしまっては、風も光も通りません。

そこで格子が登場するというわけです。
格子を利用することにより、外からのプライバシーと通風、採光を全て確保することができます。

さらに格子は、デザイン面でも優れているといえると思います。
現代の住宅にも採用したい工夫だといえるのではないでしょうか。

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